「時間だけはみんなに平等に与えられている」なんて言葉を、これまで何度も耳にしてきました。けれど私は、そんなことはないと思っています。
時間って、本当にみんなに平等でしょうか?たとえば、「ショートスリーパー」と呼ばれる人たちは、1日4~5時間の睡眠で済むと言います。一方で、ロングスリーパーの人は7~9時間寝ないと体がもたない。同じ24時間の中で、睡眠に必要な時間が違うなら、ロングスリーパーの人の「使える時間」は少なくなりますよね。
これって平等なんでしょうか?
理解力やスピードが違えば、時間も変わる
睡眠時間だけじゃありません。理解力や仕事のスピードが違えば、同じタスクにかかる時間も違ってきます。たとえば、何かを一度で理解できる人と、何度も繰り返し説明を聞かないと分からない人がいたら、どちらが時間を「使っている」かは明らかです。
でも、これってその人が悪いわけじゃない。ただの「個性」なんです。でも、その個性が原因で、結果として「使える時間」に差が出てしまう。そう考えると、時間が平等だなんてとても言えません。
自分を知って、「足るを知る」の大切さ
じゃあ、どうすればいいんでしょうか。時間が不平等なのに、それを嘆いても何も変わらない。そんなとき、大事なのは「自分を知ること」なのかもしれません。
自分はロングスリーパーなら、それを無理に変えようとしない。理解するのに時間がかかるタイプなら、「私はこういう人間だから」と受け入れる。そうやって、自分を知ったうえで、「できる範囲でできることをやる」という考え方にシフトするしかないのかなと思います。
いわゆる「足るを知る」ということですね。「もっと時間があれば」とか、「あの人みたいにできたら」と思うことは簡単。でも、自分には自分のペースがあって、それを大事にする方が結果的に心が楽になる気がします。
それでも不公平だと思うけど、それでいい
正直言って、時間が平等じゃないことは不公平だと思います。でも、人間ってそもそも不平等な生き物ですよね。能力も、特性も、環境も、みんな違う。その違いがあるからこそ、それぞれの「ペース」や「選択肢」が生まれるんだと思います。
だからこそ、自分の持っている「時間」を大切に使いたいし、少しでも満足できる生き方を目指していけたらいいなと思います。
「時間は平等じゃない」という事実を受け入れながら、自分なりのやり方を模索する。そんな毎日を過ごしていきたいですね。