ぬるま湯から抜け出せない理由と、自分を貫く勇気

気がつけば、同じ会社で20年。

それなりに順調に昇進して、それなりに評価もされてきた。仕事の中でやりがいを感じることもあるし、成長を実感する瞬間もある。

でも、ふとした瞬間に思う。

「これは本当に自分がやりたかったことなのか?」


得意なことを活かせているのか?

今の仕事は、苦手な人間関係に翻弄されることが多い。もっと論理的思考を活かしたいのに、結局は「この人と上手くやるためにどうするか」「あの人の機嫌を損ねないように」と気を遣う時間が多すぎる。

もちろん、それも仕事の一部だと割り切ってきた。でも、それが本当に自分に合っているのか?と考えると、どうしても違和感が拭えない。


安定を捨てる怖さ

転職を考えたこともあった。

でも、今の会社ではそれなりのポジションもあり、給料も悪くない。プレッシャーも少なく、居心地は悪くない。そう思うと、「今の環境を捨ててまで新しい挑戦をする意味があるのか?」と自問してしまう。

結局、考えては立ち止まり、また日常に戻る。


寿司屋の大将との出会い

そんなことを考えていた今日、たまたま入った寿司屋の大将が言った。

「俺は安定が嫌いなんだよね。常に全力でやりたいことにチャレンジしたい。」

カウンター越しに話を聞きながら、「そういう生き方、いいな」と思った。

大将は、お客さんとのやりとりが好きで寿司職人を選んだらしい。でも、正直なところ、技術的にすごいと感じたわけではなかった。

それでも、大将は気にする様子もなく、自分のスタイルを貫いていた。

「俺はこういう寿司屋をやりたいんだ」

その言葉に迷いはなかった。


自分を貫くことの強さ

もし自分だったら、「カウンターに立つ以上、もっと技術を磨かないと」と思って、必死に自分の足りない部分を埋める努力をするだろう。

でも、大将は違った。足りない部分があっても、それを気にすることなく、自分の「好き」を貫いていた。

それでちゃんと店が成り立っているし、お客さんもついている。

もしかしたら、「自分を貫くこと」が何よりも大切なのかもしれない。


成長とは何か?どちらが幸せなのか?

今の仕事で上手くやるために、自分を調整して適応していくことも「成長」かもしれない。

でも、自分を貫いて、自分に合う場所に流れながら得意なことをもっと伸ばす生き方もある。

どちらが幸せなのか?

私は、後者に憧れている。


必要なのは「絶対的な自信」

結局、大将を見て思ったのは、「自分への絶対的な自信」の大切さだった。

「俺はこういう寿司屋をやる」

「これが俺のスタイルだ」

そう言い切れる強さが、どんな技術よりも大きな価値を生んでいるように見えた。

自分もそんなふうに、自分を貫いて生きていけるだろうか?

そう思いながら、またぬるま湯の中で考えている。

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